家のどこにいても明るく開放的。回遊動線が便利なバリアフリーハウス
設計の工夫で家じゅうが明るさに満ちた空間に。ストレスフリーな回遊動線もポイント
【ストーリー】
購入した土地に建っていた中古住宅を取り壊して新居を建てられた Tさんご家族。段差がある土地だったため、地下1階扱いとなる玄関ホールはRC造、1階と2階は木造の計3フロアの新居が完成した。そんなTさん邸のコンセプトは「どの部屋にも陽が入り、風通しの良い開放感がある家」。地下1階に位置する玄関ホールは吹抜けとなっており、上部の窓からたっぷりの光が降り注ぐ。1階の居室には外遊びができるウッドデッキを設けたり、浴室に窓を設けて坪庭を眺められるようにしたりと、内と外が緩やかにつながる設計が魅力的だ。2階には生活の中心であるLDKと洋室、リネン室をプランニング。リビングの天井を高くすることで吹抜けのような開放感がある空間となっている。リビング側とキッチン側の二方向から出入りできるバルコニーは6.5帖もの広さを確保。家族や親戚が集まった際には大人数でバーベキューを楽しむ予定だそう。2階は動線設計にもこだわりが。同社狩野社長からの提案でキッチンから洋室、リネン室、パントリー、廊下、リビングとフロア全体を回遊できる動線を採用。行き止まりがないうえ、洗濯をしてすぐにバルコニーに干すことができるので便利だ。「ホームスタイリングさんはスピード感があって、言った要望がきちんと伝わっている実感がありました。すぐに要望を設計に反映してくれたり、建て始めてからの細かい要望にも臨機応変に対応してくれて助かりました」と笑顔の Tさんだ。
シンプルかつ高級感のある外観デザインは、ホームスタイリングの施工例を参考にしたという。建物は同社が、ガレージ部分は建設関係のお仕事をされているTさん自らが施工を担当。外壁の塗装は同じホワイトのジョリパットで仕上げることで統一感を出している。
Tさん邸のコンセプトは「どの部屋にも陽が入り、風通しの良い開放感がある家」。生活の中心であるLDKは明るく眺望の良い2階に配置。高い天井とコーナーの窓、そして隣接するバルコニーによって開放的な空間となっている。テレビ裏の壁には凹凸感が美しいエコカラットを採用。デザイン性だけでなく消臭・調湿効果も期待できる優れものだ。
LDKの床には劣化の少ないタイルを使用。温水式床暖房を備えているので、寒い冬でも快適に過ごすことができる。リビングのコーナー部分は出窓にすることでちょっとしたインテリア小物を飾れるスペースに。その下には収納スペースを造作した。まるで壁の一部のような造りで、インテリアの邪魔をしないすっきりとしたデザインがポイント。
キッチンには大理石調の大判タイルを採用し、重厚感のある空間を演出。水栓や背面カウンター、キッチン家電を黒で揃えることでよりスタイリッシュな雰囲気に仕上げた。右奥のアールの入口はパントリーへとつながっている。
ダイニング、リビング、インナーバルコニーを見渡すことができるキッチン。リビングの窓やバルコニーを介して視線が外に抜けるので開放的。
造作棚のある大容量のパントリーは食材のストックや掃除用具など、あらゆるものを収納可能。廊下やリネン室とつながる位置に配置することで、2階全体を回遊できる動線設計となっている。
リビング側とキッチン側の二方向から出入りできる開放的なインナーバルコニー。家族や親戚が集まった際にバーベキューをする予定だという。
玄関を入るとスタイリッシュな鉄骨階段がお出迎え。手洗いコーナーや腰掛けベンチ、足元を明るく照らす間接照明など、デザイン性と実用性を兼ね備えた設計が魅力だ。玄関のある地下1階はRC造、1階と2階は木造というハイブリッドな構造もポイント。
バリアフリーを意識し、3フロアを自由に行き来できるエレベーターを設置。将来的に車椅子でもスムーズに生活ができるよう、開口の幅や玄関の段差、手すり付きの浴室など細部までこだわったそう。