失敗しない注文住宅の間取りの決め方|30~40坪の注文住宅間取り成功例を紹介

広いリビング

注文住宅は、1から自分の好きな間取りを作れるのがメリットです。

しかし、あれもこれもと希望を詰め込み過ぎてしまい、かえって暮らしにくい間取りになってしまった…という失敗談もお聞きします。

そこで今回は、横浜・湘南で注文住宅を手がけるホームスタイリングが、間取りを決める際に覚えておいて欲しいチェックポイントについて解説します。

フルオーダーの注文住宅を数多く施工してきた実績に基づく、間取り図や3Dパースの見方や、実際に施工した延べ床面積30~40坪前後注文住宅の間取り成功例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

 

 

■ 失敗しない注文住宅の間取りの決め方のポイント

注文住宅の間取り図の事例

自由設計の注文住宅では、間取りに決まりはなく、敷地条件や希望の暮らしに合わせたオリジナルの間取りを作れます。

ただし、決まりはないといっても、押さえておいて欲しい基本的なポイントはいくつかあります。

今回は、施工会社や設計事務所から提案された平面図(間取り図)や3Dパースの見方やチェックポイントを紹介します。あらかじめ図面の見方を知っておくと、住んでからの後悔を防げますので参考にしてください。

 

・ 平面図のチェックポイント

① 方位

間取り図を見るときはまず方位を確認しましょう。通常、間取り図(平面図)は下が南のことが多いです。リビングや寝室の位置は適切か西日がきつい場所はどこか、などを見ます。

「なぜここに?」と思う部屋の配置があれば、遠慮なく設計担当者に聞いてみましょう。敷地の法規制や、見える風景などの周辺環境を考慮した、などの理由を教えてくれるかもしれません。

 

② 駐車場

家づくりはまず、敷地内の駐車場や庭が決まらないと、家の形も決まりませんし、間取りも作れません。

希望する車がきちんと停められるか家の広さは確保できているかをチェックしておかないとあとで後悔する可能性も。

 

③ ゾーニング(空間の分け方)

玄関やリビング、和室、客間のようなパブリックな場所と、寝室や子ども部屋、浴室のようなプライベートな場所がきちんと分かれているかをチェックします。

一般的に、家の奥に行くにつれてプライベートな空間になっているのがベストです。

 

④ 窓の位置

間取り図では、窓の配置も重要なチェックポイントです。

最もポイントとなるのがリビングの窓です。隣地や道路との関係、見え方をチェックします。リビングのソファでくつろいでいるところが、道路や隣の家から丸見えになっている、というケースもしばしばあるので注意しましょう。

リビング以外の窓は、家全体で風の通り道が作れるかをチェックします。窓を開けてどういうふうに換気ができるかな?という視点で見てみて、風の抜け道がない部分はできるだけ改善しましょう。

また、各方位で景観が良い場所を活かしているかという視点も重要です。リビング以外の窓も、窓からどんな景色が見えるかをシミュレーションしてみましょう。

 

⑤ 動線

間取り図の動線のチェックポイントは、無駄な動きになるところがないか、通りづらいところはないかなどをチェックします。基本的に、玄関から2階への階段は玄関からなるべく近いほうがベターです。

動線は、移動のためだけの通路空間を少なくすると効率的です。回遊動線も、できるだけ小回りな回遊が◎です。

最も効率的な動線は、玄関・階段を建物の中央付近にして、その周りに各部屋を配置する「クローバー型」の動線で、各部屋に最短距離で移動しやすい便利な動線です。間取り図上で実際に動線を描いて形をチェックしてみると良いでしょう。

 

<いろいろな暮らしの動線をチェック>

動線の良い間取り

・洗濯動線

洗濯機と物干し場、衣類をたたむ場所、収納する場所の位置関係をチェックします。
特に、洗濯機と物干し場の移動距離が多いと洗濯がとても大変になってしまうので注意しましょう。室内干し派の方はどこで干すのかもあらかじめ考えて、必要に応じて脱衣所やランドリールーム・吹き抜けなどに室内干し場を設けると便利です。

 

・外出・帰宅動線

外出動線は着替え⇒洗顔、化粧⇒身支度⇒靴を履く、のようにお出かけ時の作業の流れを、

帰宅動線は靴を脱ぐ⇒上着を脱ぐ⇒手を洗う⇒着替え、のような帰宅後の流れを図面上でイメージします。家族によって外出・帰宅時の作業は変わってくるので、自分たちのライフスタイルにあった間取りになっているかをチェックしましょう。

 

・買い物・ゴミ出し動線

買い物から帰ったときに、荷物を運ぶ時の動線やゴミ出しの動線もチェックしましょう。食料品や生活雑貨を収納するキッチン・冷蔵庫・パントリー・リビング収納・納戸・ファミリークローゼットと玄関・勝手口の距離がポイントになります。買い物袋やゴミ袋を持っても通れる通路の広さも忘れずに見ておきたいポイントです。

 

・料理・食事動線

料理に関する動線は、コンロと冷蔵庫・パントリーの距離や、調理をするカウンターと電子レンジなどの家電類の距離をチェックします。

さらに、配膳や後片付けのしやすさも重要です。例えば、対面キッチンならカウンターで直接ダイニングにいる家族と料理や食器を受け渡しできますが、1人で配膳する場合は、対面カウンターがあることでダイニングテーブルまでカウンターを回り込んで行かなければならなくなります。

料理を分担する人やライフスタイルに合わせて、適切なキッチンを選ぶことも重要です。

 

・掃除動線

新築の間取りで見落としがちなのがこの掃除動線です。間取り決めでは掃除用品の収納場所を考えていなかったという方も多く、出し入れが面倒でリビングにフロアワイパーや掃除機が出しっぱなしになってしまったという失敗例もお聞きします。

最近はコードレスクリーナーも一般的になりましたが、これらの掃除用品は気軽に取り出しやすい場所に定位置を作ってあげると便利です。ロボット掃除機を使う方は、充電ステーションの場所をあらかじめ作っておくと良いかもしれません。

 

⑥ トイレの位置

トイレは面積が少ないので、意外に見落としがちですが、間取り図では必ずチェックしたいポイントです。

最近はトイレがLDKと面している場合も多いので、トイレの中がLDKから直接見えてしまう、玄関をあけたらトイレのドアが丸見え…などは避けるようにしましょう。

 

・ 3Dパースのチェックポイント

モダンなリビングと家族

2次元の平面図や立面図から、三次元(3D)の空間をイメージするのはなかなか難しいですよね。より実際の建築のイメージを掴みやすいよう、3Dパースや模型を作ってくれる工務店や設計事務所もあります。3Dパースを見る際のチェックポイントもまとめてみます。

 

① 天井高や空間の広がり

3Dパースと平面図の一番の違いは、空間の縦の広がりや様々なものの高さをシミュレーションできることです。例えば、天井高や1つの部屋から隣の部屋を見たときの印象は、間取り図ではなかなかイメージできません。

3Dパースを見ることで3次元的に空間をイメージできるので、面積は十分なのになんだか狭く感じる、閉塞感がある、などの問題に気づけます。

 

② 家具・家電の配置

3Dパースでは、ダイニングテーブルやソファなどの家具や、テレビ、冷蔵庫、エアコンなどの家電が実際にはどのように見えるか、より具体的にイメージできます。

図面上の家具や家電類は、実際に使う予定のサイズのものを配置してもらいましょう。家具によって通路が塞がれていないか、テレビが逆光で見づらくないか、冷蔵庫がキッチンを圧迫していないかなど、使いづらそうな部分、不自然な部分がないかをチェックします。

 

③ 光の入り方

3Dパースでは、会社にもよりますが日照・採光シミュレーション(室内への光の入り方のシミュレーション)を作成してくれる場合もあります。

日照・採光シミュレーションは、朝昼晩夜…と、1日で室内にどのように日差しが入ってくるのか、どの部屋がどれだけ自然光で明るくなるのか、さらに春夏秋冬の採光のシミュレーションなども可能です。

光の入り方をチェックすることで、光の入りにくい場所、暗くなりやすい場所を予想でき、窓を付けるなどの対策もできます。

 

④ インテリアの統一感

3Dパースでは、壁や床、建具、家具類に色を付けることもできます。フローリングや壁紙の色を変えると、お部屋がどんな印象になるのかシミュレーションできます。

3Dパースのインテリアデザインの印象から、「もう少し床を明るく」「もっとモダンな内装がいい」などの希望が見えてくることもあります。合わせて、建具・家具・キッチン・造作収納などの高さや形状などの使いやすさもチェックしましょう。

 

⑤ 庭・屋外の見え方

3Dパースでは、実際の周囲の風景を使って、室内の窓から見える風景もチェックできます。

室内の3Dパースの窓の外は青空や海など綺麗な良いイメージの画像をはめ込んでいることも多いので、実際は隣の家の窓が間近だった…など見落としてしまうことも。

「この窓からどんな風景が見える?」としっかりシミュレーションすることが大切です。

 

■ 注文住宅の間取り成功例【横浜・湘南エリアの施工事例】

・【約30坪・2LDK+ロフト】吹き抜けが気持ち良い2階リビングの家

30坪の注文住宅間取り図

約30坪というコンパクトな敷地に、延べ床面積30坪で約20畳の広々LDKとロフト・ビルトインガレージを作った2LDKの間取り実例です。

2階リビング

お施主様は「明るいリビングが欲しい」とのことで2階リビングをご希望されました。リビングと一体となる大開口のウッドデッキからたくさん光が差し込みます。ロフトへは固定階段で上がれるため使いやすく、3階建てのようにも暮らせます。

バルコニーの事例

サーフィンをされるお施主様のため、外部シャワーや玄関の造作サーフボードラックも設置しました。

サーフボードラックのある玄関

シンプルモダンな外観

>>この施工事例をもっと見る【茅ケ崎サーファーズハウス】

 

・【34坪・2LDK】25畳の開放的なLDKが魅力!ゆとりのリゾート風ハウス

35坪の注文住宅間取り図

延べ床面積約34坪で、ゆとりのある2LDKを実現した間取り実例です。メインとなる約25畳の広々LDKは、リビング上部を吹き抜けにして実面積以上に広さを感じる設計に。

吹き抜けリビング

キッチンにはパントリーを併設。シューズクロークや個室のウォークインクローゼットなど、お部屋が少ない代わりに収納を充実できました。

おしゃれな対面キッチン

>>この施工事例をもっと見る【愛猫と戯れの家】

 

・【約40坪・4LDK】視線を気にせず使える!快適な技あり2階リビングの家

40坪の注文住宅間取り図

外からは一見、玄関や室内が見えないファザードは、道路や隣家が近い敷地でプライバシーに配慮した設計から生まれました。

窓が少ない外観

2階リビングの前に高さのあるルーバーを付けることで、光と風を確保しながら視界を遮り、昼間もカーテンを締め切らずに過ごせます。

白を基調としたリビング

要素が少なくモダンな外観デザインは、内装のシンプルモダンテイストともよく合っています。

シューズクローク

玄関には通り抜けできるシューズクローゼットを設置。1階に個室とファミリークローク、洗面台があるので外出・帰宅動線がとてもスムーズな間取りです。

>>この施工事例をもっと見る【白と青の家】

 

■ まとめ

今回は、注文住宅でお悩みの多い間取りの決め方・間取り図のチェックポイントについて解説しました。間取りは暮らしやすい家を実現するための大切なポイントです。

今回ご紹介した間取り図や3Dパースの見方を参考に、自分たちが本当に暮らしやすいか?今の家の不便な点が解消されているか?などを中心にチェックしていくと間取りが整いやすくなります。

また、間取りは外観にも影響します。間取りの希望や快適性、動線の良さ、そして外観デザインとのバランスを考えて設計・ご提案するのが私たちの仕事になりますので、不明やな点や不安な部分があれば、躊躇せずに設計担当者にお聞きください。

 

■ 湘南・横浜でオーダーメイドの注文住宅はホームスタイリングにお任せください

ホームスタイリングは、湘南・横浜を施工エリアとして、土地や地域の風土を活かし、風と光を利用したパッシブデザインで快適に暮らせる注文住宅のデザイン設計・施工を行う工務店です。

海沿いの街でおしゃれに暮らしたい方、自分のこだわりを反映した暮らしやすい間取りの家を建てたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

今回ご紹介した以外にもたくさんの注文住宅内装・外観・間取り事例がありますので、こちらもお時間のある時にどうぞ。

建築事例一覧

【建築事例一覧】

 

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