新築で線路沿いの家ってどう?メリットとデメリットを知ろう
「線路沿いの家」と聞くと、どのようなイメージを抱きますか?電車の音が気になったり、駅の近くの線路であれば通行人の声も気になったりすることがあるかもしれません。しかしその分価格が安いイメージもありますよね。
線路沿いの家を検討している方は、メリットとデメリットを把握した上で環境について改めて理解を深めるようにしましょう。
◼ 線路沿いの家
「線路沿いの家」とは、文字通り線路の近くや線路の隣に建っている家のこと。マイホームの検討中、家づくりはもちろん土地探しも行う必要がありますよね。積極的に「線路沿いの家に住みたい!」という方は少ないかもしれませんが、価格が安いことから線路沿いの家が選択肢に入っているという方が多いのではないでしょうか。
線路沿いの家と聞くと、電車の音に悩まされるイメージが強いですが、実際に線路沿いに家を建てるとどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
◼ 線路沿いの家のメリット
まずは線路沿いの家のメリットをご紹介します。メリットが大きいと感じた場合は、デメリットとの対比で考えてみましょう。
・駅から近いことが多い
線路沿いの家というと、線路から近いことは想像できますが、場所によっては駅に近いというケースもあります。駅に近い線路沿いに家があれば、毎日の通勤や通学の負担がものすごく軽減されますよね。
土地選びにおける優先条件は人それぞれ異なりますが、駅までの近さや利便性が重要だという方にとっては大きなメリットだといえます。
・土地代が安い
線路沿いの土地は土地代が安いこともメリットの一つ。一般的に騒音が少ない方が住環境が良いとされているため、騒音が気になる可能性が高い線路沿いでは土地の売買価格が安くなるということ。
しかし線路沿いであること以外に土地代が上がるようなプラスの要因を持っている土地だと差し引きされてしまうこともあります。
・日当たりが良い
都心部では両隣に近距離で家が建っていることも多いですが、家が密集していると日当たりが気になりますよね。その点線路沿いの家だと、家の目の前に遮るものがないため日当たりを確保しやすいといえます。
電車が通っている間は光が遮られることもありますが、それ以外の時間は常に開けた状態なので、日当たりの良い家にすることができます。
・隣に家が建って困るということがない
線路沿いの家では、家の4方向のうち1方向は線路、1方向は道路という状態です。両隣に家が建つことはあっても、道路と逆方向の隣に家が建つということはありません。これまで日当たりや風通しが良かったのに、隣に家が建って遮られてしまう…という悩みがないのもメリットだといえます。
◼ 線路沿いの家のデメリット
線路沿いの家にはメリットもあるということが分かりましたが、デメリットも改めて把握しておきましょう。
・電車の騒音や振動
線路沿いのデメリットといえば、電車の騒音や振動を想像する方が多いはず。目の前の線路を電車が通ると、どうしても騒音や振動は気になってしまいます。住み続けていると慣れてくることもありますが、電車が通っている間は家族との会話が途切れ途切れになってしまったり、テレビの音が聞こえにくかったりします。
普段は気にならなかったとしても、眠りにつくころの深夜の電車や、始発の時間など、要所要所で気になることがあるかもしれません。眠りが浅い方や音に敏感な方には注意が必要です。
騒音だけではなく振動もデメリットの一つ。電車が通る度に揺れが起こるので、地震のように感じられる方もいるかもしれません。地盤の強さも大切なので、事前に地盤を確認した上で揺れを感じにくいような設計で家を建てると良いでしょう。
・近すぎると電車から家の中が見える
線路沿いの家で線路側に大きな窓を設けるということは少ないかもしれませんが、それでも線路から近いと電車から家の中が見えてしまうこともあります。実際に家の中が見えるとなると大きなデメリットだといえますが、線路側の窓に工夫することで対策することもできます。
・窓や洗濯物が汚れやすい
電車が通るときには、鉄粉が飛ぶことがあります。特にブレーキをかける場所で飛びやすいといわれているので、駅の近くやカーブの近くだと窓や洗濯物が汚れる可能性があります。鉄粉だけではなく電車が通る際の風圧で、砂埃が舞ってしまうことも。
必ずしも線路沿いだから汚れるというわけではなく、風向きによっては近くの幼稚園や学校のグラウンドから砂埃が飛んできている可能性も考えられます。
線路沿いに家を建てる場合は、洗濯物を部屋干しする前提で家を設計するというのも一つの手かもしれません。特に共働きの家庭では、日中外に洗濯物を干すのが難しいことも多いはず。ランドリールームを設けたり浴室乾燥暖房機を利用したりとあらかじめ工夫しておくことをおすすめします。
・踏切による渋滞や危険性
家の近くに踏切がある場合、踏切による渋滞が起こることがあります。踏切による渋滞を経験したことがないと想像しにくいかもしれませんが、踏切が開いたと思ったらまた次の電車が来て閉まったり、踏切の近くに信号があると踏切から信号の流れで渋滞が起こったり、ということが起こり得ます。
朝の通勤・通学の時間はもちろん、どの時間帯でも変わらず渋滞することが多いというのが厄介です。買い物に出かけたいだけで毎回渋滞に巻き込まれなければならないというのはストレスですよね。
また踏切が近くにあると、お子様が小さいうちは安心して過ごせませんよね。万が一外に出てしまったら、ボールが飛んでいってしまったら、など心配事は尽きません。
◼ 線路沿いの家を建てる際のポイント
線路沿いの家のメリットとデメリットをご紹介してきましたが、線路沿いに家を建てる際にはどのようなポイントをおさえておくと良いのでしょうか。
・防音対策
線路沿いの家に住むにあたって音が心配な場合、防音対策を強化しましょう。毎日の生活で音が気になってストレスに感じてしまうようでは快適に過ごせませんよね。
防音性の高い構造にすることはもちろん、二重窓や防音サッシ、防音カーテン、線路側に植栽を植えるなど、できる限りの対策を行うことをおすすめします。
・路線によって条件が異なる
線路沿いの家だからといって、どんな家でも同じ条件というわけではありません。路線によっても条件が変わってくるので、本数や始発と終電の時間、カーブの有無などを事前に確認しておくようにしましょう。線路沿いで気になる土地があったら、近くを数回訪れてみたり、近所の方に聞いてみたりするのも良いかもしれません。
◼ まとめ
線路沿いの家について、そのメリットとデメリットをご紹介してきました。騒音や振動などデメリットが多いイメージがありますが、メリットもたくさんあります。価格が安いからといって即決するのではなく、その対価ともいえるデメリットや他のメリットをしっかり考慮した上で選ぶようにしましょう。家づくりで対策できる部分を対策することで快適に過ごすことができます。
ホームスタイリングでは注文住宅の設計を行なっています。家づくりだけではなく土地探しからお手伝いさせていただいておりますので、家づくりや土地探しについて気になることがあればお気軽にお問い合わせください。横浜と湘南でマイホームを検討中の方はぜひお気軽にご相談ください。