リビングの畳コーナーは必要?実際の事例も見てみよう
マイホームの間取りを決める際、リビング横に畳コーナーを設置するかどうかで悩んでいる方も多いかもしれません。「何となく畳コーナーはあったほうがいいような気もするけれど、本当に必要だろうか?」と。
漠然としたイメージがない方のために、リビング横の畳コーナーの種類と、設置するメリット・デメリットをご紹介します。最後に畳コーナーのある建築事例もご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
◼ リビングの畳コーナーの種類
リビングは家族が集まってくつろぐことの多い部屋ですが、隣に畳コーナーがあるとよりくつろぎやすい空間になることでしょう。少し横になったり洗濯物を畳んだりお子様の遊び場として使ったりと、さまざまな活用方法がある畳コーナー。その種類を2つご紹介します。
・フラット
リビングと畳コーナーに段差がなく、自然とつながっているような間取りがフラットな畳コーナー。リビングと畳コーナーの境目が曖昧なので、一続きの空間という印象が強くなります。扉を閉じて違う部屋として使うこともあれば、ほとんど扉を閉めずに広々と使うことも。
日中は広い空間として使用し、夜は畳に布団を敷いて扉を閉めて寝室として使うといった使い方もあります。
・小上がり
最近増えているのが小上がりの畳コーナー。リビングと畳コーナーの境目に段差があり、畳コーナーが一段高くなっているような間取りが一般的です。小上がりにするとフラットな畳コーナーよりも、リビングと違う空間だという印象が強くなります。用途を分けて過ごしたいときには小上がりにするのがおすすめ。
また小上がりにすると、段差部分を収納スペースとして使うこともできます。収納スペースを確保するのが難しい場合には、スペースの有効活用方法として小上がりの畳コーナーを採用することも。
◼ リビングの畳コーナーは必要?
リビングの畳コーナーにはフラットと小上がりの2種類があることをご紹介しましたが、畳コーナーが自分にとって必要かどうかを見極めるためにメリットとデメリットも把握しておきましょう。
・メリット
畳コーナーのメリットとして一番にあげられるのは、その使い勝手の良さ。最初にご紹介した通り、少し横になったり洗濯物を畳んだりお子様の遊び場として使ったりと、さまざまな使い方をすることができます。家族分の部屋数を確保できないときに、畳コーナーを寝室代わりに使ったり、来客時のゲストルームとして使ったりすることも。
特に小さいお子様がいる場合、遊び場としてはもちろん、お子様のお昼寝スペースやおむつを変える場所としても使えるためおすすめ。
また家を建てるときに洋風の家にしたいという思いがあったとしても、家の中に少し和の空間があるとホッとすることもありますよね。そんなときに畳コーナーを設置すると、洋風の中に和を取り込むことができます。
・デメリット
畳コーナーのデメリットとしては、家族にとって使い道があまりなかったという例があること。お子様が小さいうちは使っていたとしても、大きくなると活用する場面が減ってしまったという声もあります。
使われなくなった畳コーナーは物置部屋になってしまうケースもあり、さらにリビング横にあることから物置であることを身近に感じなくてはならないのはストレスにもなりそうですよね。使わない部屋があるだけでお手入れだけの手間が増えてしまっては負担が増えるだけです。家族にとって、長い目で見てしっかり使い続けられるかどうかを見極めるようにしましょう。
◼ 畳コーナーのある建築事例
畳コーナーのイメージを膨らませるために、実際の建築事例をご紹介します。畳コーナーが向いているのかどうか、選ぶとしたらどのような間取りが良いのか、などの参考にしてみてください。
・リビング後方にある小上がりの和室
こちらの和室は小上がりになっており、長い畳が3つ並んでいるのが特徴的です。低い位置に窓があるため、畳の上に座ったときに目線が外にいくようになっています。
リビングから見るとこのように。ソファからテレビの方を向いたときに、右手にはベランダ、その後方に小上がりの畳コーナーがあるような形。畳コーナーの入り口が狭くなっているため、使わないときや来客時に見られたくないときなどは扉を閉めておいても違和感がないようになっています。
小上がり部分は収納になっているため、デッドスペースの有効活用にもつながっています。
・リビングの延長線上にあるフラットな畳コーナー
テレビの方を向いたときに右手にあるのが畳コーナー。フラットな畳コーナーなので、扉を開けておくとリビングの延長線として、扉を閉めると2つの部屋として使うことができます。地窓や造作棚がデザインされているため、シンプルでありながら意匠性の高い畳コーナーになっています。
リビング側から和室側を丸窓で覗けるような遊び心もあり、お子様と楽しく遊べそうな雰囲気ですよね。
・家具を活かせるように小上がりの畳コーナーを設計
施主様がもともとお持ちだった家具を活かせるようにということで小上がりの畳コーナーを設計しました。家具と照明、クロスの使い方によっておしゃれでモダンな仕上がりになっています。
リビング側から見ると、奥の方に畳コーナーが見えます。下から照らす照明がおしゃれで、家の雰囲気をグッとあげてくれています。
・リビング横にある小上がりの畳コーナー
ソファとテレビのあるリビングから階段を挟んだところに畳コーナーを設置。白と木目のコントラストが素敵な空間と、和室の相性が抜群です。お子様を寝かせておいても、LDKのどこからでも目が届くようになっているため安心感があります。
畳コーナー側からLDKを見渡すとこのように。吹き抜けや中庭があるため、日当たりが良く開放感のある空間になっています。
・リビングから離れたところにある和室
こちらはリビング横の畳コーナーではなく、独立した和室。LDKが2階にあるのに対して和室は1階にあります。和室は6畳ですが、円卓と照明だけというシンプルなつくりなので、おしゃれさと広さを感じることができます。リビング横に畳コーナーを設置するという選択肢はもちろん、独立した和室という選択肢も検討してみても良いかもしれません。
・唐紙をあしらった壁が印象的な和室
こちらもリビングから離れたところにある和室の事例ですが、小上がりの畳コーナーになっており小上がり部分は収納スペースに。唐壁や雪見障子のような窓がとても印象的で、和室というよりも異国の地に来たようなアジアンテイストな雰囲気になっています。
◼ まとめ
リビング横に畳コーナーがある家は多いですが、実際自分の家に取り入れるかどうかは悩んでしまいますよね。何となくで設置して良いものか、将来使わなくなってしまうものなのか、など気になる点がたくさんあるかもしれません。そこで畳コーナーの種類やメリット・デメリットをご紹介してきました。
ホームスタイリングでは、フラットな畳コーナーや小上がりの畳コーナー、独立した和室など、お客様のご要望にお応えしながら間取り決め・設計を行なってまいります。自分や家族にとって畳コーナーが必要かどうかを考えた上で、実際的な部分はぜひお気軽にご相談ください。横浜や湘南でマイホームをご検討の際はホームスタイリングまでお問い合わせください。