新築住宅におけるリビングの広さの決め方とは?快適な家づくりのために
家で一番長い時間を過ごす場所がリビングだという人は多いと思います。家族が集う場所であることはもちろん、食事をしたあとくつろぐ場所、同じ空間にいながらそれぞれが好きなことをする場所、家族によってリビングの使い方はさまざまですよね。新築住宅を建てるにあたってリビングの広さは重要なのでしょうか?その重要性や広さの決め方、広さ以外のポイントなどをたっぷりご紹介します。
◼ リビングの広さの重要性
リビングは家族が集う場所なので、何となく「広い方がいいな」と思っている人もいるかもしれません。しかし敷地面積や他の部屋とのバランスも考えながら決めなければなりません。そこでリビングの広さがどれだけ重要であるかが気になってきますよね。リビングは、寝室に行くまで家族で過ごすというケースもあれば、食事のときにしか集まらなかったり必要な時に個室から出てくるだけというケースもあるはず。家族ごとにリビングの重要性は異なると思いますが、これからご紹介する広さの決め方を参考にしてみてください。
◼ リビングの広さの決め方
リビングの広さが生活においてどのような重要性を持つのかが分かりましたが、実際に家づくりを行う際、どのくらいの広さにすると良いのでしょうか。リビングの広さの決め方をご紹介します。
・リビングの役割
キッチンは料理を作る場所、お風呂は体の汚れを落として疲れを癒す場所、寝室は寝る場所、など部屋にはそれぞれ役割があり、役割に適した作りになっています。リビングは明確に定義されているわけではありませんが、家族がコミュニケーションを取ったりゆっくり過ごしたりする場所であることが多いと思います。家族家族によって少しずつ役割が異なるため、家族に合った役割を考えることが大切です。家族の人数に合わせることはもちろん、家族全員で過ごすことが多い場合は広くてゆったりした作りに、それぞれが個室で過ごすことが多い場合はコンパクトに、など過ごし方によってだいたいの広さを決めることができます。家族がリラックスして過ごすためにどのようなものを置きたいのかによっても必要な広さが変わってくるため、実際に新しい家で過ごすことを想像して見ると良いでしょう。
・理想の広さ
リビングの理想の広さは人によって違うはず。使いたいものにすぐ手が届いたり掃除が行き届きやすかったりすることからコンパクトなリビングが良いという人もいれば、できるだけゆっくりと過ごせるように広い方が良いという人もいますよね。夫婦2人だと10~12畳、夫婦+子供が1~2人だと15畳、子供が多かったり二世帯住宅だったりすると15~20畳あれば窮屈に感じることなく過ごせますが、モデルルームや展示場で実際の広さを確認してみると分かりやすいかもしれません。
・広いリビングを希望する理由
広いリビングが良いと思っている人は、なぜ広いリビングを希望するのでしょうか?その理由を自分に問うてみることで現実的に必要な広さが分かるかもしれません。家族それぞれがリラックスできる空間を確保したいという理由はよくありますが、家族がすれ違うときに誰かとぶつかったり、ソファでくつろげる人数が限られていたりすると小さなストレスが溜まってしまいますよね。また日当たりや風通しの確保もリビングの広さと関係してきます。家族が過ごす部屋はできるだけ明るくカラッとした空間であってほしいですよね。リビングで快適に過ごすためにも日当たりや風通しを確保できる程度の広さは必要かもしれません。
・家族構成や人数
当然ともいえますが、家族の人数が多いとリビングも広いスぺースが必要になります。家族はそれぞれの個室で過ごすことが多いためリビングはそこまで広くなくて良いと思っていたとしても、いざ集まることがあると窮屈に感じるものです。リビングに全員が集まったときに圧迫感を感じない程度の広さは確保するようにしましょう。
・テレビとの距離
リビングはコンパクトで良いと思っていても、あまりに狭いとテレビとの距離が近くなってしまいます。特に小さいお子様がいるとテレビを見る距離が気になりますよね。目が悪くなる原因にもなるため、テレビと一定の距離を保てるくらいの広さは確保した方が良いでしょう。
・ペットや趣味などのグッズ
ペットを飼ってるとペットの寝床やトイレをリビングに設置していることもあるでしょうし、趣味のグッズをリビングで楽しむということもあるはず。一般的なリビングよりも物を置く量が多いことが想定される場合には、少し広めにリビングを確保すると快適に過ごすことができます。
◼ 広さ以外のポイント
家づくりをする際、リビングの広さ以外にも注意したいポイントがあります。家族が集う場あるリビングで快適に過ごせるように、ポイントに注意してプランを検討するようにしましょう。
・LDKの形
LDKにはさまざまな形があり、それぞれに特徴や過ごしやすさが変わってきます。リビングとダイニング、キッチンを一直線に並べた直線タイプ。一般的な形ですが、家具の置き方が決まってしまうため個性を出したい人には適していないかもしれません。L型のタイプは対面キッチンの前にダイニング、その左右どちらかにリビングがある形。リビングとダイニングが横につながっているため、リビングに入った瞬間はそこまで広く感じませんが奥行きを感じられる形です。
・壁やドアの位置
リビングだけの広さではなくLDKというくくりで広さを表すことが多いですが、広さだけではなく壁やドアの位置によって過ごしやすさが変わってくることもあります。LDKにはテレビやローテーブル、ダイニングテーブルなど大きい家具を並べることが多いですが、壁やドアの位置によっては持っている家具が配置できないことも。配置自体が可能でも動線が悪くなることもあるため、家づくりの際には壁やドアの位置を家具に合わせて考えることも大切です。
・収納スペース
快適なリビングにするためには、リビングでよく使うものを収納できるスペースも確保しておきたいですよね。リビングの広さを確保するために収納は設けないようにしようと思っている人もいるかもしれませんが、必要なものが必要な空間にないと案外ストレスに感じるものです。リビングだけではなく各部屋で使うものを想像した上で、それらを収納できるようなスペースは確保するようにしましょう。
・他の部屋とのバランス
広いリビングに憧れているからといって、リビングを広くすることだけに気を取られて他の部屋が狭くて使いづらいといったことになってしまうことは避けたいですよね。家族の人数やリビングの役割を考慮してリビングの広さを決めつつ、他の部屋とのバランスも忘れないようにしましょう。
◼ まとめ
新築住宅を建てる際、どのようなことに注意してリビングの広さを決めると良いのでしょうか?できるだけ広いリビングがほしいという人もいれば、掃除しやすいようにコンパクトにしたいという人もいることでしょう。リビングの役割や家族の人数、それぞれの過ごし方、他の部屋とのバランスなどを考慮して選ぶことが大切です。
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