おしゃれな外構をデザインするためのポイントとは?

家を建てる際には、家の中だけではなく外構にも力を入れたいと思う方も多いことでしょう。家の中と違って外構は近くを通る人にも見られるため、家の印象を左右すると言っても過言ではないですよね。そんな外構にはどのようなテイストがあり、おしゃれにデザインするためにはどのようなポイントに注意すると良いのでしょうか。

 

◼ 外構工事とは

「外構」や「エクステリア」という言葉を聞いたことがある人も多いと思いますが、そもそもどのような意味があるのでしょうか。外構は家の外側を構成する門やフェンス、ガレージといったもののことを指します。それに対してエクステリアは、家の中の空間を指すインテリアと対になる言葉。外構はエクステリアのように空間全体を指す言葉ではありませんが、使い勝手も考慮しつつおしゃれに仕上げたいですよね。

 

そもそもエクステリアを構成する外構にはどのようなものがあるのでしょうか。まずは敷地に入るときに通る「門」や「門柱」。門にはアルミや木材が使われることが多く、開き方も両開きや片開き、スライド式などさまざまな種類に分かれます。門の横に設置される柱のことを門柱といい、ここに表札やポストが備え付けられるのが一般的です。フェンスは敷地を囲む塀のことをいい、外から家が見えすぎないような目隠しの役割を果たすもの。門から玄関に続く道はアプローチといい、家の雰囲気に合わせてコンクリートやタイル、レンガなどの素材から選ぶことができます。

 

◼ 外構デザインのテイスト

外構のデザインは家によってさまざまですが、テイストごとに分類することもできます。自分にはどのテイストが合っているのか、家の外構デザインを決める際の参考にしてみてください。

 

・フレンチテイスト

フレンチテイストは文字通りフランスの雰囲気を演出するような外構デザインのこと。フランスの中でも田舎風のデザインで、少し古びたような印象が上品でかわいらしいのが特徴です。フレンチテイストの家では外壁に白、屋根やアクセントに暖色系の色が使われることが多いですが、外構デザインにも白を基調としながら塀を曲線的なデザインにしたりポストにアクセントカラーを使用したりすることも。また緑やお花といった植物を植えることでぐっと明るい雰囲気になります。

 

・ヨーロピアンテイスト

フレンチテイストもヨーロッパの一つではありますが、ヨーロッパの中でもクラシックな印象の外構デザインもあります。外壁と合わせて門や門柱にレンガを使用したり、アイアンを使用したりと品を感じるような素材を選ぶのが特徴です。イギリス風のレンガや石を使用したデザインは、高級感がありながらも懐かしさや温かさを感じさせてくれます。

 

・アメリカンテイスト

アメリカンテイストにも、70年代のアメリカを彷彿とさせるようなデザインや、西海岸のようなサーファーズハウス、ビンテージ風のデザインなどさまざまな種類があります。木製のフェンスや、水色の外壁やドア、赤のポスト、ブリキの雑貨などが並んでいる様子は昔ながらのアメリカを感じさせるような外構デザインです。

 

・ナチュラル

ナチュラルな家の特徴は、なんといっても自然素材ですよね。ナチュラルな家では内装にも無垢材や漆喰といった自然素材を使っていることが多いと思いますが、外構でもアプローチに天然石を使ったり、木製のフェンスを採用したりすることでナチュラルな雰囲気に仕上げることができます。また植物を植えることでよりナチュラルな雰囲気がアップすることでしょう。

 

・モダン

モダンなデザインの家はスタイリッシュな印象が強いため、外構にも天然石やタイル、ガラスなどの素材を使うのが特徴です。重厚な雰囲気にしたい場合は塀を高くしてクローズ外構に、明るさをプラスしたい場合は塀にガラスなどを組み合わせたりと好みに合わせて外構をデザインすることができます。あたたかみのある印象に対して、モダンな家では直線的な美しさも特徴の一つ。シンプルでありながら細部にこだわったデザインにしたい方はモダンなテイストがおすすめです。

 

・シンプル

シンプルな家と聞いて想像する家はさまざまだと思いますが、家の形は正方形や長方形など直線的なものがほとんど。それに合わせて門柱やアプローチ、駐車スペースなども直線的なデザインを採用することが多いです。直線的なデザインは鋭い印象があるかもしれませんが、シンプルな中にも植物や装飾であたたかみをプラスすることができます。

 

・和モダン

昔ながらの日本家屋を見ると安心する気持ちになることもあるかもしれませんが、和モダンは昔ながらの日本の家を現代的なデザインと組み合わせたテイストのこと。家の中のデザインや家具はもちろん、外構にも取り入れることができます。木目や天然石、砂利などを使うことで日本らしい雰囲気を保ちつつ、直線的なデザインや白の外壁と組み合わせることでモダンな印象にも。家の中も外構も落ち着く空間にしたいという方には和モダンがおすすめです。

 

◼ おしゃれな外構デザインのポイント

外構デザインにはさまざまなテイストがあることをご紹介してきました。好みのテイストを選んでおしゃれな外構デザインにするためには、どのようなポイントに注意すると良いのでしょうか。

 

・家の外観に合わせてテイストを決める

家の中のデザインを決めるときと同じように、外構デザインも家の外観に合わせて統一感を出すことが大切です。家だけ、外構だけ、とそれぞれに統一感があったとしても、隣り合わせに並んでいる空間でデザインが一致していないとおしゃれな印象からは遠ざかってしまいます。まずは業者に依頼する前に、理想の家の外観に合わせて外構のテイストも決めておくようにしましょう。

 

・外構デザインの中心を決める

外構にはさまざまなパーツがありますが、デザインを決める前に中心となるパーツを決めることが大切です。何を中心とするかは自由ですが、位置的に中心となるものだったり外から見えやすいものだったり中心とする理由を考えると決めやすいかもしれません。分かりにくい場合は、外構は外から見える外構が家の顔となるため、外から見えやすい門から玄関までの部分を中心としてデザインを作っていくと良いでしょう。

 

・奥行きを意識する

外構の中心ともいえる門から玄関までのアプローチ。アプローチでカーブを緩く描き、傾斜を持たせると立体感が生まれて奥行きを出すことができます。奥行きを出すことで実際よりも広く見せたりおしゃれにしたりすることができるためおすすめのデザインです。

 

・ある程度の費用は必要

外構デザインをおしゃれにするためには、ある程度の費用が必要だということも頭に入れておくようにしましょう。外構は家の顔ともいえる場所なので、理想に近いデザイン且つ使い勝手も考えられた外構にするためには費用がかかるものです。費用を抑えることが最優先なのであれば話は別ですが、おしゃれにしたいという思いが強い場合は予算のアップも考えてみても良いかもしれません。

 

・いくつかの業者のプランを比較する

おしゃれな外構デザインにするためには、いくつかの業者のプランを比較することも大切です。1社だけでは得られなかったデザイン案と出会えたり、見積もりの面でも比較することができます。

 

◼ 外構デザインが特徴的な事例①

アプローチが素敵な家

こちらの事例は、プライバシー保護の観点からフェンスを高めに設けています。門から玄関までのアプローチにカーブがあるため奥行きがあるのが特徴です。気候の良い時期は周りの目を気にせずアウトドアリビングにすることも。また家の中も吹き抜けを採用したりたくさんの開口部を設けたりしたことで視界が広がるように設計しております。

実際の事例はこちら

 

◼ 外構デザインが特徴的な事例②

家の外観がモダンな雰囲気なので、門やアプローチもモダンなデザインにすることで統一感のある外構に仕上がっています。リビングのサッシを開けるとバルコニーとつながっており、高台にあることから夜景も楽しめる素敵なお家です。スキップフロアを採用して中2階には書斎を設け、LDKにいる家族とコミュニケーションを取りやすい空間となっています。

実際の事例はこちら

 

◼ まとめ

家を建てる際には家の中や外観だけではなく、外構のデザインも考える必要がありますよね。外構のデザインにはフレンチテイストやヨーロッパテイスト、アメリカンテイストといった地域の特徴を活かしたデザイン、ナチュラルやモダン、シンプルといったイメージからなるデザインなどさまざま。おしゃれな外構にするためには、家の雰囲気との統一感を出すことや奥行きを意識すること、ある程度の費用はかける必要があることなどをポイントとしてご紹介してきました。

 

ホームスタイリングでは、お客様のご要望をお伺いした上で、コンペ方式でプランをご提案しております。LDKに家族が集まるような家づくり、光と風の設計、開放感とゆとりのある空間づくりがコンセプト。より良いプランをご提案し、お客様のご要望に応えるだけではなく検討の幅を広げられるような意識で設計を行っています。横浜や湘南で注文住宅を建てる際には、ぜひホームスタイリングにご相談ください。