横浜の家づくりで知っておきたいエクステリアの基礎知識

家づくりを行うにあたって、とにかく家の中をこだわって充実させたいという人もいれば、外観も理想通りにしたいという人もいることでしょう。家の外観に関して「エクステリア」という言葉がありますが、そもそもエクステリアとは何なのでしょうか。エクステリアとはどういう意味なのか、エクステリアに分類される箇所、デザインの種類についてご紹介します。

 

◼ エクステリアとは

狭小住宅の玄関

エクステリアが家の外観に関する言葉だということは何となく知っている人も多いと思いますが、エクステリアという言葉がどういう意味で「外構」とはどのような違いがあるのか、基礎知識として身に付けておきましょう。

 

・エクステリアの定義

エクステリアとは、家の外壁や外観だけではなく、塀や門、庭、ウッドデッキ、植栽といった家の外部空間すべてのことをいいます。エクステリアが「インテリア」の対義語であるように、家の中の内装や家具、照明などを指すインテリアに対して、家の外部の空間を演出する空間のことを指します。

 

・外構との違い

エクステリアという言葉が使われるようになる前までは「外構」という言葉がよく使われていましたが、エクステリアとはどのような違いがあるのでしょうか。外構は、塀や門、庭、アプローチといった、家の外部にある構造物のことをいいます。外構工事というと、敷地内にある家本体以外の工事のことをいいます。それに対してエクステリア工事は、デザイン性や装飾性を高める工事の意味合いがあります。

 

◼ エクステリアの種類

広大な平屋

エクステリアの定義と外構との違いについてご紹介してきましたが、エクステリアにはどのような種類があるのでしょうか。

 

・門

家に門がある場合、敷地内に入る際の第一歩目となりますよね。プライバシーを守りつつも閉鎖的になりすぎないようなデザインが選ばれることが多いようです。和風の家の場合は木製、洋風の場合は鉄製など、家の雰囲気と合わせて素材を選んで統一感を出すことも。開閉式とスライド式など、開け方にも種類があるため、門の周りのスぺースも考慮しながら選ぶようにしましょう。

 

・アプローチ

門から玄関まで続く道をアプローチといいます。短い道のりではありますが、門と同じように家の第一印象を左右する箇所でもあります。毎日通る家族が気持ちよく帰宅できるような空間であることはもちろん、来客時にも必ず見られるためこだわりたいと思う人も多いですよね。アプローチに敷石を使うと優しい印象になり、雑草が生えるのを防ぐ効果も。洋風の家にはレンガ、ナチュラルテイストの家には枕木や人工芝、スタイリッシュな家にはタイルやコンクリートなどが使われます。

 

・フェンス

フェンスは周りからの目隠しを目的に設置されるイメージが強いかもしれませんが、エクステリアの一つとして設置されることもあります。ブロックや鉄筋コンクリートで造られた「塀」に対して、フェンスはデザイン性が高いことが特徴です。家を建てる場所によっては、家の前の道路の車や歩行者からの視線が気になることもありますよね。フェンスを設置すると家の中で外の視線が気になりづらくなりますが、高いフェンスを設置すると侵入者が入ってきても気付かれにくいなど防犯上心配な構造になってしまうことも。防犯面にも注意しつつおしゃれで見通しの良いフェンスを設置するようにしましょう。

 

・デッキ

ベランダやバルコニー、テラス、デッキなど似たような言葉がたくさんありますが、リビングの外に作るスぺースのことをデッキといいます。リビングとの段差がないため、リビングと外の空間を繋げる役割を果たしてくれます。来客時のホームパーティーやバーベキュー、子供の遊び場などさまざまな使い方をすることができます。タイルを使ったタイルデッキと木材を使ったウッドデッキの2種類があり、タイルはカラーバリエーションが豊富でお手入れしやすいのが特徴。ウッドデッキは天然木と人工木の2種類に分けられ、木そのものの質感が欲しい人には天然木、天然木に近い質感でメンテナンスを楽に行いたいという人には人工木がおすすめです。

 

・ガレージ

ガレージは車を停める場所としてはもちろん、趣味の道具を収納しておいたりバーベキューをしたりすることもできます。そんなガレージはエクステリアの一つでもあるため、使い勝手だけではなくデザイン性にもこだわりたいですよね。家の雰囲気に合わせた色や素材を選ぶことで、エクステリアの統一感を出してみてください。

 

・植栽

エクステリアの一つとして、植栽を検討している人も多いかもしれません。家の顔ともいえる「シンボルツリー」を植えることが人気ですが、家の雰囲気と合ったものを選んでエクステリアをより素敵にしたいですよね。シンボルツリーは家のトレードマークとなるだけではなく、程良く目隠し効果を得られるなど実用的な役割も果たしてくれます。おすすめの植栽としては、洋風な雰囲気で育てやすいオリーブ、生育力の強さと柔らかい印象が特徴のシマトネリコ、色合いが豊かで花を楽しむこともできるホンコンエンシス、落ち着いた佇まいのソヨゴ、オリエンタルな雰囲気のソテツなどがあげられます。家の雰囲気と育てやすさなどを考慮して選んでみてください。

 

・照明

エクステリアの中でも、夜の雰囲気を格段にアップさせるのが照明。玄関の脇の照明のことをポーチライトといい、玄関周りを照らしてくれるため安心して帰宅することができます。鍵を開ける際に便利であることはもちろん、防犯面においてもポーチライトがあると安心です。太陽光を利用して蓄電できるソーラーライトや乾電池ライトなどもあるため、気候や生活スタイルに合わせて選ぶようにしましょう。

 

◼ デザインの種類

ウッドデッキが魅力の家

エクステリアの定義と種類についてご紹介してきましたが、デザインもいくつかの種類に分けられます。オープンデザインとクローズデザイン、セミオープンデザインという代表的な3つについてご紹介します。

 

・オープンデザイン

オープンデザインのエクステリアとは、フェンスで囲まず門や柱だけでデザインすることをいいます。開放感が生まれるため、敷地が狭い場合や窮屈な住宅街などで用いられるデザインです。その一方ですぐに敷地内に入ることができるため防犯面やプライバシーへの配慮を行う必要があります。

 

・クローズデザイン

クローズデザインとは、門やフェンス、生垣などで敷地を囲んで、外から敷地内があまり見えないようにするデザインのこと。開放感こそ薄れてしまいますが、防犯面やプライバシーの確保を考慮したデザインだといえます。オープンデザインは狭い土地に家を建てる場合におすすめでしたが、土地を広く用意できる場合にはクローズデザインもおすすめです。

 

・セミオープンデザイン

セミオープンデザインとは、オープンデザインとクローズデザイン、両方のデザインを取り入れたデザインのこと。リビングが見える部分はクローズデザインにして、車の出し入れをしやすいように駐車スペースはオープンデザインにするといった組み合わせにすることができます。「閉鎖的な印象のエクステリアにはしたくないけど、周りの視線も気になる…」といった場合には隠したい部分だけ隠せるセミオープンデザインがおすすめです。

 

◼ 横浜での家づくり

アトリエ兼住宅

横浜は中華街やみなとみらいエリア、ベイブリッジ、山手西洋館など、海沿いを中心に魅力的な観光スポットがたくさんあります。観光地としての側面もありながら、都心までのアクセスが良いため東京のベッドタウンとしても人気のエリアです。観光地として人気の中区や西区は、交通網が発達しているためにぎわいのあるエリアでありながら子供の遊び場も充実しています。港南区や戸塚区・保土ヶ谷区は商業施設が充実している一方で自然が残っていることが人気の理由です。泉区や旭区・瀬谷区は戸塚区や保土ヶ谷区と近いというメリットがありながら地価が安いのがメリット。横浜市は坂が多い街ですが、泉区や旭区・瀬谷区は坂道が少ないため、通勤や通学を楽に行うことができます。鶴見区はお祭りの多いエリア、神奈川区は交通の便の良さ、港北区は利便性や環境の良さ、緑区は自然豊かなエリア、といった特徴があります。家族のライフスタイルや予算に合わせて横浜のどこに家を建てるのかということも検討してみてください。

 

◼ エクステリアに関する建築事例

エクステリアにこだわった実際の建築事例をご紹介します。具体的にイメージしやすくなるはずですので、ぜひ参考にしてみてください。

 

・借景の家

玄関までの素敵なアプローチ

日当たりと視界の広がりを優先して2階にLDKを設置。リビングの横にバルコニーを設置しており、ロフトからは近くの海の灯台や富士山が見えるなどさまざまな景色を楽しむことができます。フェンスを高めに設けることでプライバシーを保護し、気候の良い時期はアウトドアリビングにも。

実際の建築事例はこちら

 

・海の見える丘の家

玄関アプローチの事例

白い壁が爽やかな家ですが、駐車スペースや玄関までのアプローチにもこだわった事例です。ウッドデッキもあるため、リビングの延長戦として家族とくつろぐ空間となることでしょう。

実際の建築事例はこちら

 

◼ まとめ

ウッドデッキ

家づくりの際には、家の中だけではなくエクステリアにもこだわりたいですよね。家の第一印象を決めるといっても過言ではないエクステリアの種類、デザインの種類などについてご紹介してきました。横浜と湘南で注文住宅の設計を行っているホームスタイリングが実際に手掛けた事例も参考にしながらエクステリアの理想を探ってみてください。横浜と湘南で注文住宅をご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。電話やメールでのお問い合わせもお待ちしております。