スケルトン階段のある間取りのメリットとデメリットとは

新築時には階段の種類で悩むこともあるかもしれません。中でもリビングに階段をつくろうと思っている場合、スケルトン階段を検討している方も多いのではないでしょうか。

 

今回はスケルトン階段のメリットとデメリット、間取りに取り入れる際のポイントをご紹介していきます。

 

◼ スケルトン階段とは

スケルトン階段は蹴込板がなく、ステップとステップの隙間が空いているデザインの階段のこと。階段を2階に上がるための存在としてだけではなく、インテリアの一つにすることができます。そのためスケルトン階段は、特にリビングに階段を設置するリビング階段でよく採用されています。

 

スケルトン階段と対照的な階段として、箱型階段があげられます。箱型階段は、ステップと蹴込板によって箱を積み重ねたようなデザイン。昔ながらの日本の住宅でよく見られるタイプで、施工しやすいことや費用を抑えられることがメリット。

 

しかし圧迫感が生まれるため、視線が抜けるような開放感が欲しい方にとってはスケルトン階段を取り入れるのがおすすめです。

 

◼ スケルトン階段のある間取りのメリット

スケルトン階段について分かったところで、実際にスケルトン階段のある間取りのメリットもご紹介します。

 

・開放感がある

スケルトン階段を取り入れるメリットとして、一番に「開放感」があげられます。スケルトン階段は箱型階段のように蹴込板がないため、ステップの隙間から光が差し込んだり視線が抜けたりすることで開放感が生まれます。

 

特に都心部に家を建てる場合は広い土地を確保できないことも多いため、実際よりも家の中が明るく感じられたり開放感を得られたりするというのは魅力的ですよね。

 

・階段下を有効活用できる

スケルトン階段では、階段下のスペースを活用しやすいといったこともメリットとしてあげられます。例えばワークスペースやお子様の遊び場として、収納スペースとして、など使い道はさまざま。

 

わざわざ一部屋をワークスペースにする余裕はないというケースや、お子様のおもちゃの収納場所で悩んでいるというケース、収納が足りなさそうなケースなど、家族の状況や家の広さに合わせて階段下スペースをうまく活用してみましょう。

 

・インテリアのアクセントになる

スケルトン階段を希望される方は、そのスタイリッシュさやおしゃれさが理由であることも多いです。リビングにスケルトン階段があるだけで、立体感が産まれるためインテリアのアクセントになります。

 

階段を2階に上がるための手段としてだけではなく、インテリアとしても楽しめるのは嬉しいポイントです。

 

◼ スケルトン階段のある間取りのデメリット

スケルトン階段にはデザイン性以外にもたくさんのメリットがあることが分かりました。しかしデメリットも存在するので、スケルトン階段を間取りに取り入れる際はデメリットもしっかり把握しておきましょう。

 

 

・冷暖気が逃げやすい

スケルトン階段のある間取りでは、1階と2階の境界線が曖昧になるため、冷暖気が逃げやすいのがデメリット。

 

断熱材を入れたり窓をペアガラスにしたり、床暖房を導入したり、階段の入り口に建具を設けたりといった工夫が必要な場合もあります。スケルトン階段のある間取りを検討している場合は、冷気や暖気が逃げることを防ぐための対策も考えておくようにしましょう。

 

・転落の危険

スケルトン階段には蹴込板がないため、ステップの奥まで足を踏み込んでしまったり物を落としてしまったり、転落してしまったりする可能性があります。蹴込板がないことで階段を上る際に踏み込みすぎてしまい、ステップに足をぶつけるといったことも。

 

特にお子様や高齢の方がいるご家庭では、危険性についてもしっかり確認しておくようにしましょう。

 

・費用が高い

スケルトン階段では、材質の制限や強度の確保、工事のための費用が高いこともデメリットの一つ。一般的な階段よりも費用が高くなってしまうため、間取りに取り入れる際には費用についても考慮するようにしましょう。

 

◼ スケルトン階段のある間取りのポイント

スケルトン階段のメリットとデメリットが明らかになりました。実際に間取りに取り入れる場合、どのようなポイントをおさえておくべきなのでしょうか。

 

・スケルトン階段にする目的を明確にする

スケルトン階段を検討している方は、なぜスケルトン階段にするのか、その目的を明確にすることが大切です。デザイン性なのか、開放感なのか、視線が抜けることによる家族とのコミュニケーションなのか、階段下のスペースを何に活用するのか、など、具体的に目的や用途を家族で話し合うようにしましょう。

 

デメリットを考えたときに家族にとってそこまで必要ではない要素だという判断になるかもしれませんし、デメリットを考慮しても取り入れたい要素かもしれません。家を建てたあとに後悔することのないようしっかり考えるようにしましょう。

 

・インテリアと調和するデザインを選ぶ

スケルトン階段と一言で言っても、デザインはさまざま。リビングやダイニング、玄関ホールなど、階段を取り入れる予定の空間とのインテリアが調和するかどうかもポイントです。スケルトン階段はインテリアのアクセントとなるため、全体のバランスを考えた上でデザインや色、素材を選ぶようにしましょう。

 

・安全面への配慮

スケルトン階段では転落のリスクがあることをご紹介しました。まっすぐのスケルトン階段よりも、カーブしていたり折り返しになっていたりすることで、一番下までの転落を防ぐことができます。またお子様が小さいうちは落下防止ネットを設置したり、将来のために安全性の高い手すりを設置したりと、安全面にも配慮した階段にするようにしましょう。

 

◼ スケルトン階段のある間取りの事例

スケルトン階段のメリットとデメリット、間取りに取り入れる際のポイントをご紹介してきました。実際にホームスタイリングが手がけたスケルトン階段を取り入れた間取りの建築事例をご紹介します。

 

・石積みの家

直階段×スケルトン階段の事例。

 

狭いスペースでも階段を設置できる直階段と、開放感のあるスケルトン階段を組み合わせることで、階段まわりのスペースを無駄なく活用することができています。

実際の施工事例はこちら

 

・Connect House

かね折れ階段×スケルトン階段を採用した事例。

 

スケルトン階段で軽やかで開放感のある空間になっており、階段周辺に圧迫感を感じさせることがありません。またシンプルでありながらセンスを感じさせる木目と黒の組み合わせが相性抜群。

 

実際の施工事例はこちら

 

・www. 〜souの家

こちらの事例ではスケルトン階段と箱型階段の組み合わせであるひな壇式階段を採用することで、予算とデザイン性を兼ね備えることができました。

 

途中までスケルトン階段になっているためリビングの開放感を維持し、途中からは箱型階段に。スケルトン階段と箱型階段のいいとこどりをした階段が実現しました。

実際の事例はこちら

 

◼  まとめ

スケルトン階段はそのデザイン性の高さから人気が高いですが、デザイン性以外のメリットやデメリットがあります。それぞれを考慮した上で、家族にとって後悔しない間取りを選択するようにしましょう。

 

ホームスタイリングでは、スケルトン階段だけではなくその他のタイプの階段を取り入れた間取りや、スキップフロアなど、さまざまなテイストの注文住宅の建築実績があります。横浜や湘南で注文住宅をご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。