ガルバリウムのメリット・デメリットとおしゃれな家の事例

家の外壁材や屋根材にはさまざまな種類がありますが、近年人気が高まっているのがガルバリウム。なんといっても独自のデザイン性が魅力ですが、その他にも魅力はたくさんあります。

 

そこでガルバリウムのメリット・デメリットをまとめた上で、ガルバリウムのおしゃれな家の事例をご紹介します。

 

◼ ガルバリウムの家のメリット

ガルバリウムとは、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%の割合で配合されているアルミ亜鉛合金のこと。金属そのものの名前のようですが、実は商品の名前が馴染んで外壁材の種類を表すように使われているのです。

 

そんなガルバリウムを使用することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

 

・デザインがおしゃれ

ガルバリウムはそのデザイン性を魅力に感じている方も多いのではないでしょうか。薄くて着色性が高く、デザインや色の種類が豊富に揃っています。

 

スタイリッシュなイメージにしたい場合は黒や濃いグレーが選ばれることが多く、高級感を出したいときには白やシルバーが選ばれることも。木目と合わせると相性が抜群でおしゃれな家に仕上がることでしょう。

 

・耐震性が高い

金属の外壁材や屋根材と聞くと重さがあるイメージがあるかもしれませんが、ガルバリウムは薄い板でできているため軽量であることもメリットの一つ。

 

軽量であるということは家への負担が少なく、家の重心が下がるため耐震性の高さにつながります。日本は地震が多い国なので、これから家を建てる場合は地震対策の意味でもガルバリウムを選んでみても良いかもしれません。

 

・強風に強い

台風のときに瓦が飛んでしまった家を見たことがあることもあるかもしれませんが、ガルバリウムの屋根材は鋼板を一枚ずつ噛み合わせて施工しているため、ズレたり飛ばされたりすることがほとんどありません。

 

強風に強いというメリットは、台風の時期に不安な思いをしなくて済むため安心感がありますよね。

 

・耐久性が高い

ガルバリウムの外壁は耐久性が高いこともメリットとしてあげられます。外壁材の中でも寿命が長く、耐用年数は15〜20年とも。ガルバリウムは亜鉛メッキ鋼板とアルミメッキ鋼板それぞれの特性を併せ持つことから、酸性雨にも強い特性もあります。

耐久性が高いと、塗装のメンテナンス頻度を少なくすることができるため、ランニングコストも抑えられます。

 

ガルバリウムは金属系サイディングの一種ですが、金属でできているにもかかわらずサビにくい特性を持ちます。家の外壁がサビてしまうと美観を損ねてしまうため、できるだけサビの発生は防ぎたいですよね。

 

絶対にサビないと断言することはできませんが、金属系の外壁の中ではサビにくい外壁材だということができます。

 

◼ ガルバリウムの家のデメリット

ガルバリウムの家にはたくさんのメリットがあることが分かりましたが、デメリットも存在するため詳しく見ておきましょう。

 

・断熱性が低い

ガルバリウムは薄い金属でできているため軽量で耐震性が高いことをメリットとしてご紹介しましたが、薄いという性質ゆえに断熱性が低いというデメリットにもつながります。

 

熱伝導率が高いため、太陽熱が伝わりやすく夏には家の温度が上がってしまいやすくなってしまうことも。断熱材を使ったり断熱塗料をしようしたりと対策を行うようにしましょう。

 

・防音性が低い

ガルバリウムのデメリットとして防音性の低さもあげられます。ガルバリウムは薄くて軽い性質から、振動が伝わりやすくなります。音は空気の振動であることから、雨が降ったときには雨音も家の中で大きく聞こえてしまうことも。

 

断熱材や吸収剤で防音性の低さが解消されることもあるため対策の有無を事前に確認しましょう。

 

・通気性が悪い

ガルバリウムを屋根材として使用する場合、屋根材同士に隙間がないため湿気が逃げにくくなってしまうことがあります。そうすると結露が起こりやすくなり家の劣化につながってしまいます。

 

施工する際には通気性を良くするための層を設けるといった工夫で解消できます。

 

・傷が付きやすい

金属には弾力性がないため、外部からの衝撃を受けると傷が付きやすいのがデメリット。石や雹、台風時の飛来物などが当たってしまうと、傷付いたり凹んだりしてしまいます。

 

金属系の外壁や屋根の中ではサビにくい素材ですが、メッキ加工が剥がれたところからサビが広がってしまうこともあるため注意が必要です。

 

・初期費用が高い

ガルバリウムは他の外壁材や屋根材と比べて初期費用が高い傾向にあります。施工する際に他の金属と接触してしまうとサビてしまう可能性があるため、慎重に取り扱わなければなりません。

 

また湿気を通さない特性から湿気を逃がす工夫がいるなど施工に注意が必要な分コストがかかりやすくなっているのです。

 

◼ ガルバリウムのおしゃれな家の事例

ガルバリウムのメリットとデメリットをご紹介してきましたが、実際にホームスタイリングが手がけたガルバリウムのおしゃれな家の事例も参考にしてみてください。

 

・ガルバの家

こちらは「シンプルながらも計算された快適性・住まう人のこだわりをカタチに」というコンセプトで建てられたガルバリウムの家。シンプルな形状ですが、切妻屋根の勾配が正面に流れている「平井り」という珍しい外観になっています。

外観からは想像できないほど開放感のあるLDKは、吹き抜けの窓から光がたっぷりと入るためいつも明るく保たれています。

書斎兼お子様の学習スペースが広く取られており、家族で同時に作業することもできます。鮮やかな黄緑色をチョイスすることで個性を出しています。

プライベートデッキも広々としており、光が差し込む素敵な空間になっています。

実際の施工事例はこちら

 

・坂道に建つ家

黒のガルバリウムの外壁に、リズミカルに配置された窓が印象的な外観。傾斜地であることを活かして、1階にガレージを配置して玄関は坂の上の方に。

LDKは白で統一されており、吹き抜けがあることで実際よりも広く感じられます。窓の位置が高いため、日当たりと風通しを確保できるだけではなく隣の家の視線を気にせず過ごすことができます。

実際の施工事例はこちら

 

・シンプルモダン ー 遊べるロフトのある家

箱が飛び出しているようなキュービック型の外観。ガルバリウム×黒という鉄板の組み合わせです。

 

リビングは白を基調とした中に黒のインテリアや格子が映えておしゃれに。高い窓から差し込む光によってさまざまな表情を見せてくれる心地よい空間となっています。

実際の施工事例はこちら

 

・図書館のある家

シルバーと濃紺がアクセントになっているこちらの家。窓はプライバシーを重視したレイアウトになっています。

シックな外観でありながら、家の中はナチュラルな木の質感によって温かみのある雰囲気になっています。書斎下のスペースにはスキップフロアを利用した収納スペースを確保。

実際の施工事例はこちら

 

◼  まとめ

ガルバリウムは最近人気の高い外壁・屋根材ですが、今回はメリットとデメリットを具体的にご紹介してきました。ホームスタイリングが実際に手掛けたガルバリウムのおしゃれな家の事例も参考にしながら、外壁・屋根材を選んでみてください。

 

ホームスタイリングは、お客様の理想やご要望をお伺いした上で、最適なプランをご提案させていただいております。外壁・屋根材選びはもちろん、間取りや土地選びなど幅広くご相談を承っています。横浜や湘南で注文住宅をご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。