家づくりで変形地を選ぶのはアリ?横浜での土地選び
横浜で土地選びをする際、変形地の多さに気付くこともあるかもしれません。変形地の価格が安いことは知っていても、家づくりで選ぶのはアリなのか…と悩みますよね。
そこで変形ちの種類と、変形地を選ぶメリット・デメリット、変形地が多い横浜での家づくりについてご紹介します。
◼ 変形地の種類
家づくりのために土地を探す場合、土地の持つ特徴や性質を知っておくことが大切です。変形地と一言で言ってもさまざまな種類があるため、種類ごとの特徴を把握しておきましょう。
・傾斜地
傾斜地とは、文字通り傾きのある土地のこと。傾斜地の中で特に30度以上の傾きがある場合は急傾斜地と呼ばれます。自然に法面ができている土地もありますが、切土や盛土などで宅地造成された土地もあります。
傾斜を埋めることで高低差が生まれた場合、崩壊を防ぐために高い方にある土地を購入した方が擁壁を作ると決められています。
土地に傾きがあると家をまっすぐに建てることが難しく、家を建てられる有効面積が狭くなってしまうことも。その一方で高さがある部分を活かすと、開放感を得られたり見晴らしの良い家にしたりすることもできます。
・三角地
三角地も文字通り三角の形をした土地のこと。三角地でありながら土地の狭さもある場合、家を設計する際に制限が多くなってしまいます。また風水上良くないといわれることもあるため、風水が気になる方はやめた方が良いかもしれません。
しかし設計次第で個性的な外観にすることができるといったメリットもあるため、メリットとデメリットを考慮して選ぶようにしましょう。
・旗竿地
旗竿地はL字型の土地で、建物から公道まで出る際に通路を延ばす必要がある土地のこと。家を建てる部分を旗、通路を竿と見立てて旗竿地と呼ばれています。
建築基準法によって、土地と公道が2m以上接していなければならないと定められていることから旗竿地のような形状の土地が存在するのです。しかし竿に当たる部分に建物を建てることはできず、通路としてしか使用できないことに注意が必要です。
道路から離れているため車などの騒音が聞こえにくく、道路を通る人の目にも触れにくいため、静かな環境で過ごしたい方やプライバシーを守りたい方にはぴったりかもしれません。
その一方で通路があまりに狭いと建築資材や家具を運ぶのに労力がかかってしまうため、建築コストが上がってしまう可能性があることに注意が必要です。
・狭小地
変形地に入るかどうかは微妙ですが、都心部では狭小地も多くあります。土地が狭いため、居住スペースを確保するために建物の高さを高くしなければなりません。
家の設計に制約が出てしまいますが、その分狭い分だけ土地の価格も安いため都心部では検討される土地のうちの一つ。
◼ 変形地を選ぶメリット
変形地の種類とそれぞれの特徴をご紹介してきましたが、変形地を選ぶことにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
・価格の安さ
変形地の一番のメリットは、なんといっても土地の価格の安さ。土地を安い価格で購入できるだけではなく、土地の資産価値が低いため固定資産税も抑えられる点をメリットということができます。
しかしその分売却時の価格も安いため注意が必要です。
土地の価格を抑えられる分、建物にお金をかけることができます。自分だけの家、こだわりの家にしたい方は土地代を抑えるという方法を取るのも良いかもしれません。
・土地の形状を活かす
変形地のメリットとして、土地の形状を活かして個性的な家にできることもあげられます。土地の形状ごとの特徴を把握した上で、メリットとして活かしていきましょう。
傾斜地では切土や盛土が必要ですが、土地に平坦な箇所を作ることで家を建てやすくなります。そのためには費用がかかってしまうため、傾斜を活かして設計を行うことも。掘り込みガレージを作ったり、工夫次第で傾斜が気にならない家を建てることができます。
旗竿地は建物自体にはそこまでの制約はありませんが、日当たりや風通しに注意が必要です。逆に旗竿地は建物と道路の間に通路がある土地なので、アプローチを長く取ることができます。
門から玄関までのアプローチをおしゃれに工夫してみるのもおすすめです。
三角地は土地の評価額が低いため、同じ面積の他の形状の土地と比べると固定資産税を抑えることができます。その分、三角の土地の形状を活かしてデザイン性の高い建物を建ててみてはいかがでしょうか。
三角地は風水上良くないといわれることもありますが、建物を工夫して運気を上げるようなデザインにする手も。
狭小地を選ぶ場合、建坪率や容積率に注意が必要です。3階建てやガレージハウスを選ぶなど、工夫次第で居心地の良い家にすることができます。
◼ 変形地を選ぶデメリット
変形地には案外たくさんのメリットがあることが分かりましたが、価格が安い分やはりデメリットも存在します。
・建築費用が高い
変形地では設計次第で魅力的な家を建てることができますが、その分設計や建築にかかる費用が高くなってしまうことがあります。傾斜地であれば土地の高さを合わせたり、傾斜に合わせて設計するため。
旗竿地は建物を建てる部分への資材の搬入、三角地は特徴的な設計、狭小地は建物の強度や設計の工夫など。それぞれ制約が出やすいため、製薬の中での設計に費用がかかってしまうことは認識しておくようにしましょう。
・日当たりや風通しが悪いことも
変形地では、形状や向き、周辺環境によっては日当たりや風通しが悪くなってしまうことがあります。日当たりや風通しを重視したい場合は、周辺環境をしっかりチェックした上で設計士にも要望として伝えておくようにしましょう。
◼ 変形地が多い横浜での家づくり
横浜は東京に近く都心部ともいえる立地です。繁華街だけではなく住宅街が広がるエリアでもありますが、それでも郊外や地方と比べると土地が狭かったり変形地だったりすることも多々あります。
そんな横浜での家づくりを行う場合、変形地が選択肢に上がることも多いかもしれません。横浜で実際に変形地に建てた家の事例もぜひ参考にしてみてください。
・坂道に建つ家
黒のガルバリウムの外壁が特徴的なこちらは、「坂道に建つ家」。1階をビルトインガレージにして、玄関は坂の上に。
坂の上の玄関は木製のドアやガラスの表札で柔らかい印象を与えてくれます。
LDKは白で統一されており、吹き抜けがあるおかげか実際よりも広く感じることができます。将来的には部屋を増設することもできるなど実用性も抜群です。
・鎌倉 GATE HOUSE
こちらは高低差のある土地を生かした事例。モノトーンのキュービックを組み合わせた外観で、シンプル且つ上質な雰囲気を演出しています。家の前には車を3台停めることができ、ガレージはプライバシーにも配慮されています。
勾配天井のシーリングファンが空間のアクセントとなっており、スキップフロアでゾーニングした和室は家族がくつろげるスペースに。
◼ まとめ
変形地の種類とそれぞれの特徴、変形地を選ぶメリット・デメリットをご紹介してきました。横浜には変形地や狭小地がたくさんあるため、家づくりで変形地を選ぶこともあるかもしれません。
ホームスタイリングでは高低差のある土地など変形地での施工実績が豊富です。土地の特徴を生かすゾーニングを考え、ロフトやスキップフロア、ガレージなど自由な発想で空間をプランニングいたします。
横浜や湘南で家づくりをご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。