中庭のデザイン|おしゃれな中庭で家族の時間を過ごそう
マイホームを建てる際に中庭を作るという選択肢はありますか?家の中だけではなく外の空間もデザインするとよりおしゃれな家にすることができます。
外の空間はお庭やベランダ、バルコニー、テラス、屋上などさまざまな種類がありますが、外からの視線を遮ることができる中庭という選択肢もあります。
中庭が選ばれる理由と形状の種類をまとめた上で、おしゃれな中庭デザイン事例をご紹介します。
◼ 「中庭」という選択肢
外の空間はお庭やベランダ、バルコニー、テラス、屋上などさまざまな種類がありますが、その中で中庭という選択肢が選ばれる理由についてご紹介します。
・広い庭を作るのが難しい
中庭が選ばれる際、広い庭を作るのが難しいという理由があげられます。郊外や地方で家を建てる場合は、庭付きの一戸建てが一般的かもしれません。しかし都心部や関東近郊で家を建てる際にはなかなか広い庭を作るのは難しいものです。
庭を作るのが難しいとはいえ、完全に家の中の空間だけにするのではなく、外の空間も確保したいという方も多いのではないでしょうか。
そのため家の前に庭を作るのが難しい場合に中庭が選ばれる傾向にあるようです。
・外の視線が気になる
都心部では広い庭を作るのが難しいということをご紹介しましたが、もし家の前に庭を作ったとしても、家の周辺には住宅が密集していることがほとんど。
そのため外からの視線が気になって庭を活用しにくいという問題が出てきます。ガーデニング程度であれば住宅密集地の庭でもできるかもしれませんが、例えばバーベキューや外でのランチ、お子様を遊ばせる空間としては過ごしにくいことも。
そこで選択肢としてあがってくるのが中庭。家の中に庭を作るため外からの視線を気にすることなく、外の空間を楽しむことができます。
・子供を安全に遊ばせたい
家の前に庭を配置すると、お子様を遊ばせるときに目の前の道路が気になってしまいますよね。大通り沿いではなかったとしても、少しでも車が通る道であれば安心して外で遊ばせることはできません。
中庭であれば家の敷地外と面していないため、お子様を安全に遊ばせることができます。リビングとつながっていれば、リビングやキッチンで家事をしながらお子様を見守ることも。
◼ 中庭のデザイン
一言で中庭といっても、形状でいくつかの種類に分けられます。「コ」の字型、「口」の字型、「L」字型の3種類をご紹介します。
・「コ」の字型
コの字型は文字通りカタカナの「コ」のように、中庭の3面が家の外壁と面している形のこと。中庭を家で取り囲んでいるわけではないため、完全に囲われた中庭よりも広々とした印象になります。
口の字型では中庭から出るためには必ず家の中を通る必要がありますが、コの字型では外から中庭に出入りすることが可能です。ガーデニングや家庭菜園をしたい方にはコの字型の方が向いているかもしれません。
・「口」の字型
口の字型は漢字の「口」の字のように、家の中心部分に中庭を配置する形状。中庭を家が完全に囲む形なので、どの形よりもプライベートな中庭にすることができます。その上で家の真ん中に光が差し込むため、明るく開放的な空間にしやすいのが特徴。
中庭を挟んで向かい合っている部屋に移動したいときは中庭をぐるりと回って移動するか中庭を突っ切ることになります。
デメリットとして、中庭の4面を家が取り囲むためには相応の敷地が必要であることを頭に入れておきましょう。
・「L」字型
L字型は、家がアルファベットのLの形になっており、中庭のうち2面が家の外壁に面していることになります。コの字型や口の字型よりも開放感がありますが、周りの環境によっては外から中庭が見えてしまうことも。
またコの字型や口の字型よりも中庭と外壁の面する部分が少ないため、建築コストを抑えることができます。
◼ おしゃれな中庭デザイン
中庭が選ばれる理由と中庭の形状についてご紹介してきました。ホームスタイリングでは中庭のある家の建築事例が多数ありますので、ぜひ参考にしてみてください。
・外の視線を感じない家
まるで美術館のようにおしゃれでモダンな印象の外観。窓が少ない外観からは想像できないほど、家の中は光溢れる開放的な空間が広がっています。
リビングは吹き抜けになっており、寝室へとつながる渡り廊下が見える設計に。高い窓から光が降り注ぎ、白を基調としたリビングを明るく照らしてくれています。
奥には中庭があり、リビングから直接中庭に行けるようになっています。
リビングからつながる中庭の全貌はこちら。外の視線が気にならないにもかかわらず、上を見上げると青空とつながっている開放的な空間です。
中心にはシンボルツリーがあり、テーブルとイスを並べて食事やティータイムを楽しむことができます。
・ホテルライクシーン
圧倒的な開放感のLDKが特徴的なこちらの事例。白を基調としながら、床や天井に無垢材を使うことで洗練されたイメージに仕上がっています。
ソファに座ると、たくさんある窓からの景色が部屋と一体化したように見えるため屋外のような開放感を感じることができます。
もともと広さのあるリビングですが、吹き抜けとスケルトンの階段がより広々とした空間に見せてくれています。
リビングの横にはウッドデッキと芝生が広がっており、ハンモックを設置してピクニック気分を味わうことができます。
中庭には水盤が作られており、滝から流れる水の音を心地良く感じることができます。
こちらのお家では犬と暮らすことをテーマにしているため、LDKの奥にはガラスで仕切られた愛犬の部屋があります。愛犬の存在を身近に感じられるだけではなく、玄関から直接入ることもできるためお散歩帰りに便利。
・さまざまな庭のある家
白を基調としながらコンクリートや木目とのバランスが抜群なこちらのお家。
リビングは吹き抜けになっており、高い窓からたっぷりと光が降り注ぐように設計しています。大きなソファを置いても広々と感じられる開放感のある空間。
キッチンからはリビングやダイニングを見渡すことができます。
リビングに隣接している庭は芝生や石が特徴的なおしゃれな空間。外の景色が見えるため開放感があります。
キッチン側からリビングを見ると、奥にはスキップフロアになっている書斎が見えます。
高い位置にある書斎は気持ち良く、リビングにいる家族と会話をすることも。
リビングを挟んで庭の向かい側には坪庭もあります。外の空間が一つだけではないからこそ、光や風を取り込みやすい気持ちの良い家になっています。
・シンプルモダンブラック
シンプルモダンテイストを全面に出した、スタイリッシュな外観。
リビングとダイニングの間にスケルトン階段を配置し、過ごし方の違う空間をさりげなく分けてくれています。床が白、天井が黒というコントラストが珍しいですよね。
1階と2階どちらにも中庭を配置し、光と風をたっぷり取り込めるように設計しています。シンボルツリーとベンチが並ぶシンプルなデザインで、家族がくつろいだり一息ついたりできる素敵な空間。
◼ まとめ
家の中と外を繋ぐ空間として、中庭という選択肢をご紹介してきました。中庭の形状とそれぞれの特徴やメリット・デメリットを知った上で、実際の事例を参考にしながら中庭の採用を検討してみてください。
ホームスタイリングでは、中庭だけではなくさまざまなデザインの家を設計しております。事例を見て気になった方はぜひお気軽にご相談ください。