スタディコーナーの使い道と必要性とは|実際の事例も
スタディコーナーという言葉を聞いたことがありますか?書斎や仕事部屋とも違った、勉強や仕事をするスペースのことをいいます。コロナの影響によりリモートワークが定着しつつある中、新築で家を建てる際にはスタディコーナーが欲しいという要望が増えてきています。書斎や個室として区切られた空間ではなく、リビングの一角にスタディコーナーを設けることで家族の気配を感じながら仕事や勉強できるのが魅力です。そんなスタディコーナーについての基礎知識と必要性、実際の設置例についてご紹介します。
◼ スタディコーナーとは
家づくりを始めるまではスタディコーナーという言葉を聞いたことがなかったという方もいるのではないでしょうか。一般的にリビングの一角に設置されることが多く、家族の気配を感じながら勉強や仕事をすることができます。
・スタディコーナーの使い道
スタディコーナーは文字通り勉強をする場所なので、お子様がいる場合はお子様の勉強机として、親がリモートワークや在宅ワークであれば仕事用のデスクとして使うことができます。スタディコーナーに明確な定義があるわけではないため、家の雰囲気に合わせたテーブルと椅子を並べるだけでも簡易的なスタディコーナーを作ることも。注文住宅を新築する際にはカウンターデスクを造作することが多く、家族ごとに合った使い方で使用できます。
・スタディコーナーのメリット
小学生以降のお子様は家で宿題をしなければなりませんが、親の目が届く場所で宿題をしてくれた方が安心だと感じることもありますよね。また小学生になる前のお子様がいる場合も、家でワークをさせたり習い事の宿題をさせたりするときにすぐ教えられるのがメリット。そもそも子供に勉強をさせるとき、子供部屋とリビングのどちらで行なっているのかという二択はよく議題に上がりますよね。お子様の性格によっては、子供部屋でも自分でしっかり勉強してくれることもあるかもしれませんが、目が届くところでなければ進まないということも。静かな環境での勉強に慣れていることよりも、適度な生活音の中での勉強に慣れている方が集中力が上がるとも言われています。お子様の性格も考慮しながら、スタディコーナーを取り入れるかどうかを検討してみてください。
・スタディコーナーのデメリット
スタディコーナーのデメリットとしては、リビングが狭くなったり圧迫感を感じたりしてしまうことがあげられます。わざわざ設置したにもかかわらず、全然使っていないというケースも。リビング学習の方が集中力が上がると言われてはいますが、お子様によっては向いていないこともあるため、性格の見極めが大切です。またお子様が小さいうちはリビングで勉強してほしいという方針がない場合、そもそも必要ないのでは?と思うような場合はスタディコーナーの導入は見送っても良いでしょう。お子様が使わなかったとしても、親が仕事用のデスクとして使用するという場合はとりあえず設置してみるのも手かもしれません。
◼ スタディコーナーの必要性
スタディコーナーについてご紹介してきましたが、そもそも必要なのか?と思っている方もいるはず。そこでスタディコーナーの必要性について冷静に検討してみましょう。
・本当に使うかどうか
おしゃれな建築事例を見てスタディコーナーに憧れているものの、本当に使うかどうかが分からないということもありますよね。まずはスタディコーナーを導入した場合、お子様だけが使うのか、親も仕事用デスクとして使うのか、具体的に想像してみましょう。お子様が複数いらっしゃる場合は、人数分の席を用意するべきなのかどうかも検討する必要があります。憧れと実際に使うかどうかは別問題なので、導入したものの全然使わないということになるともったいないですよね。今はお子様がどのように勉強しているのか、リビング学習が性格に合っているのか、といったことも考慮するようにしましょう。
・子供が成長したあとの使い道
スタディコーナーを設置する際に想定している使い道がお子様の勉強用としてだけである場合、お子様が成長した後の使い道まで考えておく必要があります。導入時点で勉強用として以外にも使い道がある場合は、将来も使い続けることができますよね。例えば仕事用のデスクとして、普段のパソコンデスクとして、手芸をしたり絵を描いたりと趣味のスペースとして。リビングの一角にあることで家族とコミュニケーションを取りながらさまざまな作業ができるとは思いますが、お子様が成長したあとの使い道も具体的に想像しておくと安心です。
・使いやすさを考えよう
せっかくスタディコーナーを設置するのであれば、使いやすい空間にしたいですよね。使用する人数に合わせて余裕を持ったサイズにすること、疲れにくい環境を作ること、動線の良い場所に設置すること、照明や棚を付けて使い勝手を良くすることなど、さまざまな工夫が考えられます。パソコンや充電器、趣味の道具を使うことを想定して、コンセントは多めに設置しておくのがおすすめ。実際に勉強や仕事をする状況を具体的に想像して、使いやすいスタディコーナーになるよう工夫してみましょう。
◼ スタディコーナーの設置例
スタディコーナーのイメージを膨らませたり、取り入れられる要素を探ったりするために、実際の事例を見ていきましょう。
・キッチンカウンターに向かうデスク
こちらの事例では、キッチンカウンターに向かってデスクが設置されています。カウンターより低い位置にあるためお子様の勉強机や遊び場として、椅子を工夫すると大人も作業をすることができます。本棚として使えそうな収納も隣接しているため、使い勝手の良いスタディコーナーになっています。
・書斎兼学習スペース
こちらの事例はリビングの一角にスタディコーナーを設けた事例ではなく、書斎やお子様の学習スペースとして一つの空間を設けた事例です。鮮やかな黄緑色の壁紙をチョイスして、光がたくさん入り込むような設計になっています。デスクが大きいため、椅子を増やせばまだまだ人数が増えても使えそうな広さです。大容量の本棚には勉強用や仕事用の本はもちろん、趣味の本や小説なども並べて読書用のスペースとしても使うことができます。
・スタディコーナー
LDKが2階にあり、富士山が一望できるような設計が特徴的な家。キッチンを中心として、家族の時間を大切にできるようにスタディーコーナーやダイニング、テラスを仕切りなく配置しています。スタディコーナーは横長のデスクが一つ、背面に本棚があり、家族が横並びで勉強や仕事をできるような空間に。窓からは光が差し込むのも嬉しいポイントです。
◼ まとめ
新築で注文住宅を建てる際、スタディコーナーの導入に迷っている方も多いかもしれません。実際に必要なのか?設置する場合はどのような工夫が必要なのか?さまざまな疑問が浮かびますが、今回ご紹介してきた知識や実際の事例を参考にしながら検討してみてください。ホームスタイリングではスタディコーナーを設置した事例も多数あります。その他にもスキップフロアに書斎を取り入れたり、独立した書斎を設置したりと、土地の特徴や家族のライフスタイルに合わせたプランをご提案させていただきます。横浜や湘南で注文住宅の設計をご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。